【声明】京都市長選挙の結果について
2024.02.08
日本共産党京都市会議員団
団長 西野さち子
一、2月4日投開票で京都市長選挙が行われ、福山和人候補は大激戦の中で奮闘し、161,203票(34.4%)を獲得しました。残念ながら勝利には至らず、自民党、公明党、立憲民主党、国民民主党推薦の松井孝治氏が177,454票(37.9%)で当選しました。
日本共産党市会議員団は、福山市長候補の勝利で「暮らしと生業を応援する市政」実現に全力を挙げて奮闘しました。ご支持・ご支援いただいた市民の皆様と、全国から寄せられたご支援に深く敬意と感謝を申し上げます。
一、 これまでの16年間の門川市政で、「乾いたタオルを絞る改革が必要」と、職員の4,000人減、保健所の統廃合、消防職員381人減、小中学校の統廃合などがすすめられました。また「社会的課題の解決、これを税金で、行政が、公務員がやるという時代は終わっている」と究極の「公共の責任放棄」を宣言し、「行財政改革計画」によって敬老乗車証制度の改悪、民間保育園への補助金削減など53億円(2022年度予算)もの市民負担増が押し付けられました。市民生活を犠牲にしながら大型ハコモノ建設が聖域とされてきました。今後、北陸新幹線京都地下延伸計画や堀川通地下バイパス計画など大型事業に突き進もうとしています。今回の市長選では、こうした市民生活と福祉、生業に対する予算を削減する「国言いなりの冷たい市政」を転換し、「暮らし応援の市政」を実現する福山候補に多くの市民から期待の声が寄せられました。
一、 今回の選挙は、自民党の「政治とカネ」の問題に国民的な批判が集中する中でたたかわれました。また、京都民報の報道をきっかけに、村山祥栄氏が「架空パーティー」疑惑で大きな批判を浴び、京都市で維新政治を許さない重要な成果となりました。福山和人候補は「政治はお金の力でなく、市民の声で」と訴えて市民の共感を呼びました。
一、現職陣営は、福山候補に対して「共産市長候補」とレッテルを貼り、「一党一派が支援する市長では京都は大停滞・大後退」と、ビラや新聞広告で攻撃しました。しかし、市民の願い実現に市民と共に力を合わせてきたのが共産党であり、レッテル貼りは市民の願いを阻む市民への攻撃と言わなければなりません。れいわ新選組、新社会党、立憲サポーター、無党派市民の方なども共に押し上げたことを無視することは許されません。一方で、国政与野党の「相乗り」に対する不信が深まった選挙でした。
一、選挙の結果は、現市政に対する批判と市政転換の市民の願いを示すものとなりました。新市長が市民の声をよく聞いて「行財政改革計画」を撤回し、市民の暮らしを守る政治を進めることが緊急に求められています。党議員団は、「北陸新幹線京都地下延伸計画の抜本的見直し」「巨大給食工場でなく学校調理の中学校給食の実現」「18歳までの医療費無償化など5つの無償化」等、福山候補の掲げた公約の実現に、市民の皆さんとともに全力を挙げる決意です。
以上