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議会質問・討論

コメの価格高騰対策と安定供給に向けた農政改革を,意見書の討論,くらた共子議員(上京区)

2025.06.06

 日本共産党議員団は、「コメの価格高騰対策と安定供給に向けた農政改革を求める」意見書を、維新京都国民と民主市民フォーラム、改新京都と共同提案し、自民党と維新京都国民と民主市民フォーラム、   共同提案の「米価の抑制及び米の安定供給を求める」意見書案に賛成の態度を表明しています。わたくしは、議員団を代表し討論いたします。

 米不足と価格高騰で国民生活が脅かされる事態を引き起こした原因は、自民公明政権の誤った農政にあります。米の消費が毎年減ることを前提に、農家に減反・減産を押し付けてきた結果、2024年6月までの1年間の米需要量に対して、供給量が44万トン不足する結果を招き、また、所得補償については10アールあたり15000円の制度を2018年に全廃し
たことで全国の米農家の年間約1500億円の所得を消失させてきました。こうしたことが米農家の減少に拍車をかけたことは言うまでもありません。

 国民の主食である米の需給と価格の安定を図るには、これまでの米の減産政策を改め増産へ切り替える抜本転換が不可欠です。そのために、家族農業を支援する具体的施策として価格保障・所得補償、直接支払いを実現することにより、米の需給と価格安定に国が責任を果たすことが求められます。

 同時に、米の輸入拡大は生産基盤を一層弱体化させるものであり、ミニマムアクセス米の輸入は廃止、削減すべきです。また、臨時的対策として放出した備蓄米の円滑な流通を図る課題については、消費者が店頭で適正価格の米を安心して購入できるところまで、国が責任を持つことが必要であることを申し述べ討論といたします。ご清聴ありがとうございました。