日本共産党 京都市会議員団

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議会質問・討論

子ども医療費支給制度は市独自の上乗せを,決議について討論,やまね議員

2023.12.12

 日本共産党京都市会議員団は、わが党提案の「子ども医療費支給制度の18歳までの拡充を求める決議(案)」、維新・京都・国民議員団提案の「子どもの医療費支給制度の18歳まで無償化を求める決議(案)」、自民・公明・立憲・民主・無所属議員1名による提案の「子ども医療費支給制度の更なる拡充を求める決議(案)」に、いずれも賛成の態度を表明しておりますので、以下、その理由を述べ討論とします。

 維新・京都・国民議員団提案で「子どもの医療費を18歳まで無償化」を求めていること、また、自民・公明・立憲・民主・無所属議員1名による提案で「国の責任」について述べていることは当然求められることであり、我々も賛成します。同時に、いま問われているのは、子どもの命を守り、健やかな成長を保障するために、京都市独自でも医療費の軽減に責任を果たすべきであるということです。

 京都市でもようやく本年9月から、「1医療機関あたりの自己負担上限額・月200円」が小学校卒業まで拡充されました。しかし、中学生は引き続き1500円まで自己負担が求められます。1月からは舞鶴市でも中学校まで通院も月額上限が200円となります。そうなればいよいよ京都市が、子どもの医療費助成で京都府内ワースト1となるのです。

 京都市以外の府内自治体では、京都府の制度に独自の上乗せを行い、中学校卒業までほぼ無料となっている自治体が数多くあります。入院・通院ともに「18歳まで」は14自治体(5割以上の自治体で実現)、入院を「18歳まで」とするのは18自治体(約7割の自治体)に達しており、月200円の負担もない無償化も8自治体(入院では9自治体)で実現しています。

 京都市で中学生の子どもを育ておられる方は「京都市もやっと小学生まで200円になったが、他市に比べて遅れているのは変わりない。償還(払い戻し)の請求は、時間的な余裕がないとしづらく、市独自の上乗せも増やし無償化をめざしてほしい」と要望されています。

 京都市の算定では、市独自で制度を拡充する場合、中学生までの拡充に年2億円、18歳までなら年77.9億円でできることが分かっています。仮に18歳まで対象とする場合でも、市の年間予算(一般会計予算)の0.1%にも満たない額であり、結局はお金の使い方の優先順位の問題です。何百億円もかかる大型公共事業をこれからも推進する一方で、子どもの医療費支給制度は拡充できないというのは、市民のみなさんに説明がつきません。北陸新幹線の京都地下延伸など時代遅れの巨大開発でなく、医療費を軽減することこそ自治体の仕事です。引き続き18歳までの制度拡充について、京都市自身の姿勢が問われていることを指摘し、討論とします。