日本共産党 京都市会議員団

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議会質問・討論

前子ども若者はぐくみ局長収賄事件について,引き続く調査を,決議について討論,加藤議員

2022.12.12

 日本共産党市会議員団はわが会派以外の会派のみなさん及び無所属議員から提案された「前子ども若者はぐくみ局長収賄事件に関し市民の信頼回復と市民に開かれた組織風土の構築を求める決議」に賛成をしておりますので、会派を代表して、その理由について述べ、今回の事態についてわが会派の認識を申し上げます。

 決議にあるとおり、前局長の逮捕という不祥事の重大性や市民の信頼失墜の責任は重大であることは論を待ちません。そして、加えて言うなら、市長の任命責任はきわめて重大であります。また、信頼回復への道のりは容易ならざるものであり、全体の奉仕者としての公務員倫理に基づく全局にわたる組織風土の構築が求められます。よって、本決議に賛成するものです。

 加えて、今回の調査報告については、決議が示したとおりの重大性があるにもかかわらず、調査がきわめて不十分であるということを述べないわけにはいきません。

 まず、第一に、調査報告書には、調査期間の以前から、通常と異なる対応があったとされているにもかかわらず、さかのぼっての調査が行われていません。そもそも、一体いつから何が始まったのかが明らかにされなければ真相は明らかに出来ないのではないでしょうか。

 第二に、今般示された調査期間の範囲においても調査が不十分であります。

 他の園で行われていない職員自宅への物品の送付が行われていたことが明らかになりましたが、そもそも、なぜ前理事長が職員の住所を知り得たのかは不明です。何人もの職員が対象であったにもかかわらずそのような初歩的なことすら分かっていません。

 また、当該保育園以外では行われていない監査を受ける際の仕出し弁当等の提供がなぜこの園でのみ行われていたのかも、つまびらかではありません。当局は通常と異なる対応、すなわち、特別扱いがあったことは質疑の中でお認めになりましたが、なぜ、特別扱いがされていたのかの原因は「保育園を閉園する」と言われていたことへの対応とされ、どの保育園や社会福祉法人にも当てはまる理由で済まされています。

 どうして、特別扱いがこの園にのみ行われてきたのか、深く掘り下げた調査や分析が求められているのではありませんか。他も含めて特別扱いをする体質が組織にないのか十分検証する必要があるのではありませんか。

 今回の調査結果の詳細について公開し、引き続き必要かつ十分な調査を行うべきであること、また、その調査や評価、分析、対応策について第三者的な立場から検討を行う枠組みを設けるべきであることを指摘して、討論とします。