「大宮消防出張所の存続と充実及び廃止に関する説明会の開催」を求める請願の不採択に対する反対討論 - 市会報告|日本共産党 京都市会議員団

「大宮消防出張所の存続と充実及び廃止に関する説明会の開催」を求める請願の不採択に対する反対討論

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本会議討論
くらた共子 議員
 本共産党議員団は、「大宮消防出張所の存続と充実及び廃止に関する説明会の開催」を求める請願の不採択に反対の態度を表明しております。私は、議員団を代表し、その理由を述べて討論いたします。
 反対する理由の第一は、大宮消防出張所の廃止により、住民の安全が低下するからです。大宮消防出張所は、路地、図子、突抜、袋路の多い西陣地域の特性を踏まえて、設置されており、その物理的条件は今も変わりがありません。それどころか、高齢化の進展に加え、空き家が次々と「民泊」に様変わりするなど、火災に対する不安が増しています。議会審議で、大宮消防出張所管内での火災時の消火活動開始時間が現在より遅れる地域があることが明らかになっています。京都市は「小型水槽車を配備強化する」などと説明していましたが、大宮消防出張所にはもともと、小型水槽車が配備されていました。その大宮消防出張所を廃止した上で、他の消防署に小型水槽車を配備しても、大宮消防出張所管内の消防力が低下することは明らかであります。このようなもとで、国が指定する木造住宅密集地に設置されてきた大宮消防出張所の存続と充実を、住民が求めることは当然であります。
 第二の理由は、京都市が、大宮消防出張所廃止について、住民への説明責任を果たしていないからです。そもそも、2013年度に現地での耐震改修を行う方針のもとで実施設計を行っていたものを廃止へと方針転換することは重大であります。それにもかかわらず、京都市は一度も住民説明会を主催して行っていません。地元住民福祉協議会が主催した住民説明会は桃薗学区と成逸学区の2学区だけであります。これ以外には、自主防災会の役員等をはじめ、防災訓練の機会等に説明しているとしていますが、資料の配布もほとんどなく、大きな会場に小さなパネルを示す程度の説明で、全く不十分な対応であります。
 大宮消防出張所の廃止は、自治体の本旨である住民福祉の向上に反するものと言わざるを得ません。いま一度、立ち止まり廃止計画を撤回すべきであることを指摘し、私の討論といたします。ご静聴ありがとうございました。

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