日本共産党市会議員団は教育福祉委員会に付託されました請願第260号 民営バス敬老乗車証の対象拡大についての請願に対して、採択すべきという態度を表明しております。私は議員団を代表して、自民党、民主・都みらい、公明党、無所属の森川議員の請願不採択に反対する討論を行います。
今回の請願は、市バスが走っていない淀池上町と下津町住民に対して、民営バス敬老乗車証の交付を求めるものであります。委員会の審議から、民営バス敬老乗車証の交付の範囲の決め方といくつかの問題点が明らかになりました。問題点の一つ目は、交付範囲をバス停から住居までの距離で決めているのではなく、町内単位で決めていることです。町の形体により、不平等感が生まれることになっています。市バスのバス停までの距離ではほとんど同じのお隣どうしでも、町の境界で民営バス敬老乗車証の交付対象となるお宅と対象外になるお宅があるわけです。
二つ目は、目安にしている距離の考え方についてです。基準とする距離はないということでしたが、説明の資料では、市バスのバス停と町域の概ね最も近い箇所との距離が明示されていました。バス停からの距離を測る場合は、最も遠くなる方の実際の歩行距離を測るべきです。
いずれにしても、敬老乗車証の趣旨に則って、高齢者の社会参加を促し、生きがいづくりや健康でいていただくための制度として、交付の範囲はより柔軟に、交付することこそ、京都市が努力すべきものです。
よって、淀地域の民営バス敬老乗車証の対象拡大を求める請願は、採択すべきものであることを述べ、討論とします。