9月3日夜、日本共産党京都市議団の「 京都市美術館の将来を考える 再整備問題・議会報告懇談会」に83人の方が参加されました。
井坂博文議員・団幹事長は、京都市美術館の再整備の経過について、「京セラとのネーミングライツ(命名権等)契約、富樫実氏のモニュメント切断撤去問題、1.5~2倍にもなる使用料値上げなどの問題を指摘しました。とくに、レストランを設置してイベントで使用できるようにするなど、「稼ぐ」ことに偏重している問題を批判。来年のオープンにむけて、新しい理念を明確にし、「京都市美術館を市民の手に取り戻そう」提起しました。
たくさんのご参加、ありがとうございました。今後とも、市民のみなさんとご一緒に、この問題を考え、京都市へ提案していきたいと考えております。
以下は、参加者の発言です。
「工事中の代替え施設はお粗末だ。嘆願書や陳情書を提出したが、反応がなく歯がゆい思いだ。モニュメントの切断については、我々の作品も所蔵品も壊してかわまないと考える人がいると思われても仕方がない」「高額な使用料の設定で、公募団体を追い出そうとしている」
「ホワイトキューブとは、皇室も宗教も関係ないものなのに、京セラという名がつくものをなぜ、ホワイトキューブと呼ぶのか疑問。モニュメントは、貴重な石を切らないという約束を反故にした。美術館と話し合いをしてもう一度建てていく」
「美術館の職員は一桁。指定管理者制や独立行政法人化を心配してきた。直営とはいえ、見守っていかなければならない」
「戦後、京都の美術館は、貧富の差がないようにしてきた。市と美術家と市民が一緒になってつくってきた。美術館の理念については、誰のためのものか。誰が運営していくのかが大事」
「再整備の名のもとに、費用対効果、企業の論理が入っている。国の政治に門川市長は忖度していることが見え見え。背景に(国の)大きな流れがあることをつかまないと」
「50年50億という特定の企業との関係は問題だ。静かな岡崎が"賑わい"の名のもとに文化施設に似つかわしくないまちになってしまった」
「感動をいかに伝えるかが美術館の役割。若い人に目を向けることも大事。市民が参加しやすい京展を」
「文化・芸術は一朝一夕ではできない。ずっと長い積み重ねがあとで実を結ぶことをわかっていただきたい。版画や絵画のセンター、幼児の美術教室の復活をしてほしい」