国民健康保険料の値上げはするな
岩橋ちよみ議員は 17 億円の値上げを回避するため、国保基金 8 億 6400 万円を国保会計に繰り入れ、国調整交付金を 8 億 4400 万円増やす提案を行いました。加入者の負担は限界に達しており、これ以上の値上げは絶対に許されないと主張。市民の医療をうける権利、命まで奪いかねない事態を絶対におこしてはならないと、値上げをしないための最小限の提案であることを述べました。
赤字の責任は政府と京都市にある
岩橋議員は、2000 年度決算では、累積赤字が 103 億円と最悪の事態になる見込みであり、抜本的な改善が必要と述べました。
そのうえで、赤字の原因の第一は、政府の相次ぐ制度改悪にあると指摘。高齢者や低所得者が多く財政基盤がぜい弱であるにもかかわらず、保険給付費に対する国庫支出金を減らして国保財政の危機をうみだした国の責任を明らかにしました。また、この 4 月から、1 年滞納したら保険証を返還させて資格証明書を交付することを義務付け、医療を受ける権利を奪おうとしている国の姿勢をきびしく批判。国に対して国庫支出金の増額を強く求めるべきと指摘しました。
第二に、本市単独の保険給付費等の一般会計繰り入れ率を減らしてきたことを指摘。市が作り出した赤字を値上げで市民に押し付けることは許されないと批判しました。高速道路整備費 39 億円、アバンティに 6 億円の追加融資など無駄な税金の使い方を改めれば繰り入れを増やして値上げも回避できる、5 万人をこえる請願署名によせられた切実な声にこたえ、市民の命と暮らしを守る地方自治体の役割を発揮すべきと求めました。
京都市国保増える歳出・減る繰入
（93 年を 100 として）
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