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No.374・目次
2004.10.28
9月定例市会●本会議
佐藤和夫議員が質問

 佐藤和夫議員は、9月14日の本会議で代表質問を行いました。

佐藤和夫議員

京都市財政の破たんまねく
京都高速道路建設の凍結・中止を

 佐藤和夫議員は、京都高速道路問題についてただしました。佐藤議員は、阪神高速道路公団が「平成17年度事業の概算要求」の中で、来年秋の公団の民営化へ向けて、 1.公団に対する国と自治体の出資比率を現行の25%から35%へ4割も引き上げようとしていること 2.公団が京都高速道路「油小路線」、「新十条通」の一部区間の工事から撤退し、代わって京都市を事業主体とする「事業区分の見直し」を行おうとしていることを明らかにしました。

 「事業区分の見直し」が行われると、この区間は京都市の街路建設事業となり、京都市の負担は6倍以上に膨れあがります。すでに事業区分の見直しがおこなわれている大阪府の大和川線と同様に、建設中の二路線の四割の区間が「見直し」されれば、京都市の負担は270億円も増え、市民は大変な負担を新たに背負わされることになります。さらに「久世橋線」など未着工の三路線の建設を強行すれば京都市の負担は膨大なものになり、財政破たんをさらに進めることになります。佐藤議員は、「着工中の2路線の建設の凍結・中止」「残る3路線の計画も中止を決断すべき」と迫りました。


環境にやさしい交通政策に転換を

 佐藤議員は、いまこそ高速道路ではなく、環境にやさしい交通政策に転換し、新型路面電車(LRT)の「路線も含め具体化に踏み出す」よう求めました。

 理事者は、公団が「事業区分の見直し」を進めていることを認めながら、高速道路計画の必要性を強調する従来通りの答弁を繰りかえしました。

キリンビール工場跡地開発はいったん白紙に

 佐藤議員は、◆市バス路線の縮小をやめ、市民の足である公営交通を積極的な営業政策で守ること◆向日市の全売り場面積の二倍以上にもなる大商業施設や大観覧車も含め、90mビル五棟を建てる計画が進められている「キリンビール工場跡地開発計画」は、いったん白紙に戻すこと◆下水道料金を値上げしないこと◆伏見区の向島ニュータウン内にある中央公園の水路の清掃など、住民の声に答えるよう求めました。

急上昇する高速道路建設費に対する
京都市の負担割合

●出資率とは、阪神高速道路公団の建設費を100とした、国・地方自治体による出資割合。 京都市の出資率は全体の4分の1で、04年は6.25%。
※2004年8月、「平成17年度事業概要」で阪神高速道路公団は、出資率を現在の25%から35%へ4割引き上げることを盛り込みました。これが正式に決まると、京都市の出資率は、05年度より6.25%から8.75%に引き上げられます。

 グラフ

「事業区分」の見直しで、京都市の負担は大膨張

●阪神高速道路公団は出資率の見直しとともに、05年度より「事業区分」の見直しを行うとしています。この「見直し」が行われると、京都高速道路の一部区間の建設から阪神公団が撤退し、代わって京都市が事業主体となって建設を行うことになります。

●京都市が事業主体となった場合、この区間の建設は、京都市の一般街路建設工事となり、京都市の負担は建設費の40%。これまでの6.4倍にも膨れあがります。

写真
建設中の油小路線の橋脚を調査する佐藤議員とこくた恵二衆院議員(中央左)ら

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