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No.370・目次
2003.12.17
11月定例市会本会議
加藤広太郎議員が質問

 加藤広太郎議員は十一月二十一日、本会議で代表質問を行いました。

>> 質問全文
代表質問する加藤広太郎議員

市内高速道路建設はキッパリ中止、
木造住宅の耐震補強に補助を
暮らし応援の制度実現を

高速道路・道路維持・道路改良費の決算額の推移
(京都市決算資料より。 桝本市政開始前の 95 年を 100 とする)
グラフ
※「聖域」化された京都高速道路、高速道路関連街路建設費の影響で減少しつづける道路維持費、道路改良費。

 加藤広太郎議員は、市内高速道路問題について質問。現在事業中の新十条、油小路の二路線と「一般道路から高速道路への進入路の建設費」をあわせると、京都市の負担が三百八十四億円にもなる一方で、完成しても「利用があまり見込まれない」と指摘。「採算の見通しもなく、ゼネコン奉仕のための」事業化されていない残る三路線とあわせ、即時凍結・中止を求めました。

 加藤議員は、九号線京都西立体事業のうち、右京区域の事業化についても「西大路五条手前での渋滞をさらにひどく」するものとして、中止を求めました。ここを中止すれば市の負担を四十四億円少なくできます。


過大な巨大貯留管事業の抜本的な見直しを

 京都市が策定した、二〇二五年を目標年次とする「下水道マスタープラン」は、総事業費四千億円規模と言われます。加藤議員は、国の河川審議会も方針転換したことを紹介し、「雨水の貯水、利用、浸透を含めた総合治水」を徹底して行えば、事業計画を縮小できると指摘。抜本的な見直しを求めました。


雨水の巨大貯留幹線(「京都市下水道マスタープラン」より)
下水道整備・第9次5ヵ年計画の事業費(平成13年度〜17年度)
雨水対策 353億円
合流式改善 275億円
汚水整備 86億円
高度処理 67億円
改築・更新 345億円
など全事業費 1,150億円
※京都市が策定した「下水道マスタープラン」は、巨大貯留管の建設を中心に、2025年までに4千億円の巨費を投じることになっており、現在すすめられている第9次5ヵ年計画では、そのうち1,150億円を投じる計画です。

木造住宅耐震補強に助成を
住宅改修助成制度の実現を

 京都は、いつ大地震が起きてもおかしくないと言われています。加藤議員は「戦前の木造住宅が多い京都が、耐震強化を図ることは急務」として、すでに横浜市などが実施している耐震補強助成制度と、不況対策としての経済効果が大きい「住宅改修への助成制度」の実現を迫りました。耐震補助を行っている横浜市では、所得に応じて四段階、二百万円から五百四十万円の補助を行い、昨年度は一六八件の申請がありました。

大型商業施設の閉店に対し、事前協議を行う条例の制定を

 島津五条工場跡の五条ショッピングセンターが、来月三月の開店めざし建設中です。加藤議員は、これに伴い山ノ内京都ファミリーのジャスコが撤退するのではないかと心配されていることを紹介。事前協議を行う条例の制定を提案しました。

市民の声を聞こうともしない
市長の役を果たせない

 市長及び管理者は、高速道路の建設を最優先で続けるなど、「使い古された答弁」を繰りかえしました。第二質問に立った加藤議員は、「市民の声を聞こうともしない市長は失格である」と強く指摘しました。


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