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No.360・目次
2001.12.18
11 月定例市会・本会議質問
北山ただお議員が質問

 北山ただお議員は、11 月 22 日の本会議で質問を行いました。



>> 質問全文

現場に足を運び、京都経済の再生策を提言――市が借換融資の創設を検討と答弁

 
11 月 21 日、自治体要求連絡会の市役所前宣伝であいさつする北山ただお議員
 
 

 京都経済の再生に向け、北山議員は、マイカルの民事再生法申請で揺れる北大路開発や狂牛病検査の現場、中小企業の業界団体、中小企業支援センターなどに足を運び、いま経済の再生に求められている課題を 5 点にわたって市長に提案しました。提案の具体的な内容は、第一に、市内企業の実態調査の実施、第二に融資制度の利率を補助により実質的にゼロにし、据え置き期間を現行の 1 年から 3 年に延長すること、第三に、官公需発注を地元中小企業に拡大する努力の検証できるシステムを確立すること、第四に、越年対策として融資相談を休日も含め年末まで実施し、「かけこみ資金」を拡大すること、第五に地域経済振興条例の制定で系統的な振興をはかることです。

 理事者は、複数の借入から返済期間の延長と月々の返済額の軽減を目的とした「借換のための緊急融資」の創設を検討していると答弁しました。

 雇用対策については、新たに労働行政についても、大企業の身勝手なリストラを規制する法整備など踏み込んだ提案をおこないました。

 また、国民健康保険について、短期保険証や資格証明書の発行をやめて、加入者全員に保険証を発行するよう求めました。

1000 人の教員確保で 30 人学級は可能

 北山議員は、全国での 30 人学級の広がりとともに、京都市の統計をもとに 31 人以上のクラスの割合を独自に計算し、小学校で 6 割以上、中学校では 8 割以上が大人数のクラスで授業をおこない、とりわけ山科の中学校にいたっては、全クラスが 31 人以上となっている実態を示し、一部の教科の「少人数」授業でなく、「30 人学級の実現こそ、子どもたちの願い」と迫りました。

早急に求められる JR 山科駅のバリアフリー化

 北山議員は、1 日 6 万人が利用する JR 山科駅のバリアフリー化の遅れを具体的に指摘し、早急な改善を求めました。理事者は「『京都市交通バリアフリー全体構想』で重点的に実施すべき地区の選定をおこない、JR 山科駅を含めバリアフリー化をすすめたい」と答弁しました。


30 人学級に必要なクラス増

小学校
行政区 児童数 学級数 31人以上のクラス数 31人以上のクラスの児童数 31人以上のクラスの児童比(%) 30人学級に必要な学級増
北区 5,484 202 82 2,852 52.3% 39
上京区 3,045 101 35 1,234 41.2% 21
中京区 3,651 123 55 1,908 52.6% 28
下京区 2,559 96 25 864 34.0% 16
南区 4,763 151 91 3,210 67.9% 45
左京区 6,842 247 101 3,546 52.2% 51
東山区 1,222 63 8 271 22.4% 8
山科区 6,744 205 141 4,956 73.9% 53
右京区 9,651 299 202 7,095 74.0% 77
西京区 9,141 284 170 5,975 65.8% 67
伏見区 15,074 473 273 9,655 64.6% 122
小学校計 68,176 2,244 1,183 41,566 61.4% 527

中学校
行政区 生徒数 学級数 31人以上のクラス数 31人以上のクラスの生徒数 31人以上のクラスの生徒比(%) 30人学級に必要な学級増
北区 2,365 71 65 2,323 98.9% 18
上京区 1,409 41 32 1,168 84.4% 12
中京区 2,135 66 48 1,634 77.0% 5
下京区 1,057 31 21 785 75.4% 14
南区 2,465 70 66 2,338 95.3% 20
左京区 3,355 99 89 3,240 97.0% 26
東山区 629 20 14 463 74.1% 6
山科区 3,184 87 87 3,165 100.0% 25
右京区 4,704 129 124 4,589 98.6% 40
西京区 4,460 121 120 4,406 99.3% 39
伏見区 7,346 202 198 7,170 98.4% 62
中学校計 33,109 937 864 31,281 95.2% 267

「平成 13 年度教育調査統計」(2001 年 5 月 1 日現在)を基に育成学級児童・生徒数も考慮して日本共産党京都市会議員団が推計しました。


No.356
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