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見解・声明

11年3月14日(月)

[申し入れ]国民健康保険における学資保険の差し押さえは即刻、中止することを求める 医療・福祉

京都市長 門川大作 様

日本共産党京都市会議員団  

 本日、京都市が国民健康保険料滞納世帯に対し、学資保険の差し押さえを行っていたことが明らかになりました。

 差し押さえ件数は2009年度だけでも24件、金額は1031万円にも及び、実際に京都市が解約を請求し、保険料支払いに充当された額は247万円にものぼっています。京都市は学資保険が差し押さえ禁止財産でないとしていますが、子どもたちの進路に重大な影響を与えるものであり、断じて認められません。

 国会では、菅首相が本市同様に学資保険を差し押さえた大阪市のケースについて「胸の痛む思いがする」と答弁し、大阪市長は「少額の学資保険を苦しい家計の中から、子どものために営々と積み立てている場合には留保する」と取り扱いの変更を表明しました。生活保護においても裁判の判例を受け、学資保険については収入と認定しない措置をとっています。

 そもそも、地方自治体は、国の悪政の下請け機関であってはなりません。国いいなりに差し押さえなどの「収納対策の強化」を行うのではなく、住民の生活実態をよく聞き、親身に相談にのるのが仕事です。

 学資保険の差し押さえを直ちに中止することを求めます。