07年4月27日(金)
[声明]京都市会議員選挙における自民党公認候補の逮捕について 議会運営
20日、京都市会議員選挙で左京区から自民党公認で立候補し、当選した青木克之容疑者が無届の選挙運動員報酬を払ったとして、公選法違反(買収)の容疑で逮捕された。市会議員選挙で当選者が逮捕されるのは、戦後、公職選挙法が施行されて以降、市議会史上初めてという前代未聞の事件である。また、議員活動における「政治とカネ」の問題が全国的にも注目されているなかでの買収事件である。本人は警察の調べに対して容疑を認めているといわれており、容疑が事実であれば議員となる資格そのものがないといわざるをえない。同時に、公認した自民党の責任も極めて重大である。
京都市議会は、昨年相次いだ職員不祥事と同和特別扱いを追及する中で、自ら襟を正すことを目的として、2月市会で全会派一致による市会議員政治倫理条例を議決したばかりである。条例のなかで市会議員は「市民全体の奉仕者として、法令を遵守し、議会及び議員の品位及び名誉を損う行為を慎み、不正の疑惑を持たれるおそれのある金品の授受その他の行為をしないこと」を明確にうたっている。
自民党および自民党市会議員団は、事件の経過と真相を市民と議会に報告し、説明責任を果たすべきである。