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見解・声明

06年12月 4日(月)

[団長談話]元京都市職員の逮捕について~あらためて生活保護費着服事件の全容解明と続発する犯罪・不祥事の根絶を求める 不祥事・同和

日本共産党京都市会議員団団長 山中 渡

 本日、京都市元職員が、生活保護受給者の通帳から80万円を着服した容疑で逮捕された。

 京都市は、この人物について前任地である東山区役所在職時にも生活保護費をめぐる不適切な扱いがあったことを確認しながら、そのまま北区役所に転勤させている。また、同時期に、区役所駐車場を長期にわたって占有していた事実について、いったん否認をしたり、発覚から2年以上たってから停職処分するなど異常な対応が目立った。さらにこの人物が処分当日に出した退職届を受理し、退職金についても満額支給をしていた。

 党議員団は、こうした京都市の一連の対応について、この元職員が当時「解同」田中支部の幹部であったことを指摘し、この人物に対する特別扱いとその異常性について厳しく批判してきた。

 逮捕の直接の容疑となっている着服事件は全体の一部に過ぎない。北区役所在職時だけでも総額492万円の横領が発覚している。東山区役所時の諸事件についても全容と背景は、明らかになっていない。

 市職員による犯罪・不祥事は収まるどころか、次々と新たな事態が発覚するなど、市民の不信は広がっている。市長責任はますます問われている。

 今回の逮捕を機に、この事件の全容を市民に示すとともに「解同」一部幹部の特別扱いの実態に真正面からメスを入れ、犯罪・不祥事を根絶するよう強く求めるものである。