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見解・声明

05年8月31日(水)

[団長談話]日本一高い地下鉄運賃となる値上げ議案の撤回を求める 交通問題

日本共産党京都市会議員団団長 山中 渡

一、本日、九月定例市会提出議案が発表され、来年一月実施で京都市地下鉄運賃値上げ議案が提出されました。この値上げ提案は、市民生活の現状を考えれば到底認められるものではなく、断固撤回を求めます。

 値上げによる市民の負担増は一五億円にものぼり、今年四月からの国民健康保険料大幅値上げ、今秋の敬老乗車証の有料化、さらに十月からの介護保険制度改悪による介護サービス切り捨てにつづいて、市民に耐え難い負担増となることは明らかです。

さらに、初乗り運賃二一〇円への値上げは、文字通りの「日本一高い地下鉄運賃」となります。

一、今回の値上げの提案にあたって、建設費の高騰やその返済金の負担による経営赤字を理由にしていますが、赤字の根本原因である東西線建設費が大手ゼネコン会社の言いなりに二倍に膨張したことの責任は不問にしています。

 また、値上げの背景には、値上げを誘導する国の制度と財政措置があります。一般会計から経営健全化のための出資金をうける条件として、計画的な運賃改定がおりこまれ、値上げ計画を実施しなければ、国は出資金に関る起債制限措置をおこない、経営健全化団体指定を取り消すというものです。これは国が地方自治体に運賃値上げを強要するものであり、国の責任は重大です。

 そもそも、地下鉄の運営に独立採算制を押しつけていることが地下鉄経営を圧迫している大きな要因であり、この打破こそが求められています。

一、日本共産党市会議員団は、市長が運賃値上げ議案を撤回するよう強く求めるものです。同時に、市民のみなさんが九月議会に値上げ反対の請願や署名を集中され、値上げを許さない世論と運動をおおきく巻き起こされるようによびかけるとともに、運動の先頭に立って全力をあげるものです。