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見解・声明

04年3月29日(月)

[声明]2004年度2月予算市会を終えて 市会を終えて

日本共産党京都市会議員団

 一、本日、市長選挙後初の二月定例議会が閉会しました。市長は、「福祉と教育は後退させない」との選挙公約を投げ捨て、保育所など福祉施設に対する補助金削減や、学校運営費の削減などを強行する予算を提案しました。党議員団は、問題点を明らかにし、一般会計予算、自動車運送事業及び国民健康保険事業、駐車場事業会計、指定管理者の指定の手続きに関する条例に反対し、その他は賛成しました。自民・公明・民主の与党は、市民の暮らし・福祉切りすての予算を無批判に賛成しました。

 一、わが党の論戦・追及で明らかになったのは、第一に、いっそう破たんが明らかな高速道路計画、不要不急の大型公共事業である焼却灰溶融炉建設や、地下鉄支援とはいえ全額市債発行の出資金など、財政健全化に大きく逆行する予算であること。第二に、かつてない市民サービスの削減は、保育所補助金や保育バス、ちびっこプール復活を求める運動や、生活保護世帯への夏季歳末見舞金廃止撤回を求める運動が展開されるなど、到底市民理解が得られるものでないこと。第三に、同和行政は終結したといいながら、自立促進援助金だけでも今後五十一億円の税金投入を継続し、同和のしがらみを断ち切れていないこと。第四に、市バスでは管理の受委託をいっそうすすめる方針を明らかにし、市立病院への補助金は減額したまま固定化し、労働基準法違反の事態さえ放置している問題も鮮明になりました。第五に、市長は、政府の進める地方自治体への補助金切捨ての三位一体改革を是認し、有事法制についても容認、全国で初めての「武力攻撃災害」や「テロ災害」を想定した防災協定を京都府と結んでいることも明らかになりました。

 党議員団は、審議を通じて、不要不急の大型公共事業の凍結・中止、市民サービスに欠かせない補助金等の復活など予算の組み替えを求めて奮闘しました。引き続き、市民のみなさんと共同し、削減された予算の復活をめざし取り組む決意です。

 一、会期中に発生した鳥インフルエンザ問題では、全会派一致で意見書を採択し、質疑で被害者への救済を求めて奮闘しました。「マンション対策の充実強化を求める意見書」などが可決されました。また、党議員団は「イラク占領に反対し、自衛隊の撤退を求める意見書」「生活保護費の削減と負担割合変更の撤回を求める意見書」を提案しましたが、オール与党の反対で否決されました。

 一、今議会、民主・都みらいの議員が代表質問で、日本共産党の綱領を取り上げ、党に対し、誹謗中傷する発言を行いましたが、党はただちに謝罪と撤回を求め、最終本会議で議事録から削除をさせました。議会の民主主義を汚すこうした策動は許されません。

 一、予算審議を通じて、小泉自民・公明内閣の「三位一体改革」が、地方自治体の財政破たんと市民の福祉・教育を後退させるものであることがいっそう明らかとなりました。

 いよいよ七月に迫る参議院選挙での日本共産党の前進は、こうした自治体への攻撃を跳ね返し、自民・公明に加え、民主も一体となった憲法改悪、消費税増税の流れを食い止める確かな力となるものです。日本共産党市会議員団は、政治を変えたいと願うすべてのみなさんと力をあわせ、全力で奮闘するものです。