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見解・声明

04年1月 8日(木)

[申し入れ]いわゆる「ぐるみ」選挙活動を行わないよう求める その他

京都市長 桝本頼兼 殿

日本共産党京都市会議員団

一、二月の市長選挙を前にして、京都市体育振興会連合会・京都市老人クラブ連合会等の団体が、現市長の政治団体である「光り輝く京都をつくる会」の幹事団体に名前を連ねています。また、組織を使って支援団体への入会や集会への動員を割り当てています。組織的に、特定の候補とりわけ現職市長の当選のための選挙活動・政治的活動を行うことは、それぞれの団体の本来の目的、性格を逸脱するものであります。さらに、構成員の思想・信条の自由、政治活動の自由を損ない、利益誘導の温床ともなり、いわゆる「ぐるみ」選挙活動の疑いを生ずるものです。

一、とりわけ、市体育振興会に関しては、「市民スポーツフェスティバル」など市体振主催行事・活動にかかわる大半の事務は、市民スポーツ振興室などの市職員が行っています。また、行政区体振の多くは、区役所の地域振興室が事務をうけもっています。このように京都市は、市体育振興会の活動を支援しつつ、さらに行政区体振も含めると一四年度だけで二九四〇万円の補助金と二三九〇万円の委託料が京都市から交付されています。従って、たとえ有志の形を取ったとしても、現市長を支持する選挙活動・政治活動が市体育振興会の組織を通じて行われる場合、その事務にあたらされた市職員の業務は「公務員の地位を利用した選挙運動」を禁止している公職選挙法や地方公務員法に違反することは明白であります。

一、したがって京都市は、これら各種団体を活用しての「ぐるみ」選挙を行わないよう、公正・中立な姿勢に立ち返ることを求めるものであります。