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見解・声明

03年8月 1日(金)

[声明]モラロジー研究所「教育研究会」の後援取り消しと教育長の講演参加中止を強く求める 教育

京都市教育委員会 門川大作教育長殿

日本共産党京都市会議員団 団長 藤原 冬樹

 財団法人モラロジー研究所が主催する「第四〇回教育者研究会」が、「新しい教育の創造ーこれからの道徳教育を考える」とのテーマで全国五四会場での実施が予定されている。八月七日にキャンパスプラザ京都で実施される研究会を京都市教育委員会が後援し、門川大作教育長が講演するとされている。

 モラロジー研究所は、理事長が研究会の主催者挨拶で、「新世紀に求められる教育」として、「皇室を中心として祖先が養ってきた寛容の精神、共生の心」を重視し、「主権がないときに制定された」として日本国憲法を「国際法違反」と決めつけ、教育基本法に「国を愛する」心の明記を求めるなど、憲法と教育基本法を否定する主張を展開している団体である。

 京都市教育委員会が憲法と教育基本法を否定する団体の研究会に後援者として名前を連ねるばかりか、教育行政のトップである教育長が講演を行うことは断じて許されるものではない。

 日本共産党京都市会議員団は、今研究会への後援取り消しと教育長の講演参加の中止を強く求めるものである。