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見解・声明

03年6月13日(金)

[申し入れ]中小企業あんしん借換融資の実施期間の延長と拡充について 産業・経済等

京都市長 桝本頼兼 殿

日本共産党京都市会議員団

 長引く不況のもとで売り上げや利益が減少するなど、中小企業を取り巻く経営状況は引き続き深刻さを増しています。金融機関の貸し付け条件の厳しさは依然として続いており、資金繰りについても悪化の傾向は変わっていません。景気回復が見込まれないもとで「中小企業あんしん借換融資」制度は中小企業の資金対策に大きな効果を発揮してきました。多くの利用実績を反映させた制度のいっそうの拡充が必要です。

 さしあたって「中小企業あんしん借換融資」の実施期間の延長など以下の項目について検討され取り組まれるよう申し入れるものです。

  1. 「中小企業あんしん借換融資」の実施期間を6月30日以降についても延長すること。
  2. セーフティネット保証第五号(不況業種関係)、第七号(金融機関の経営合理化関係)の認定をうけ借換融資を利用する中小企業にたいし、利用の空白期間をつくらないよう国に求めるなど緊急に対策を検討すること
  3. 「中小企業あんしん借換融資」の返済期間を国が借換保証の上限とした十年に延長すること。
  4. セーフティネット保証第五号(不況業種関係)の対象に、建設業、料理飲食業種を加えるよう国に求めること。また、本市独自にこれらの業種の適用対象とする拡充策をとること。
  5. 「中小企業あんしん借換融資」制度の迅速な適用がはかられるよう、実態把握に努めること。また、適宜必要な要請を金融機関、保証協会に行うこと。
  6. 無担保保証の借換額が五〇〇〇万円以下になる場合は、第三者保証人を求めないよう金融機関、保証協会への改善を要請すること。
  7. 小規模事業無担保無保証人特別融資(無保)についても「中小企業あんしん借換融資」の対象とすること。