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見解・声明

03年3月14日(金)

[声明]2003年2月予算市会を終えて 市会を終えて

日本共産党京都市会議員団

一、本日、任期最後の二月予算市会が終了しました。党議員団は、二〇〇三年度予算案について、一般会計予算、自動車運送事業予算及び国民健康保険事業、介護保険事業、老人保健事業、駐車場事業の各特別会計予算は、討論の中で理由を述べて反対、その他は賛成しました。自民・公明・民主など与党各党は、無批判に予算案に賛成しました。

一、今議会は、アメリカによるイラク攻撃反対、医療費三割負担凍結を求める国民の大きな世論の中で開催されました。党議員団の本会議、委員会を通じての積極的論戦と追及の中で、「イラク問題の平和的解決を求める決議」「被用者保険医療費三割自己負担の実施凍結を求める意見書」が可決されました。このことの意義はきわめて大きいものです。公明党は、医療費三割負担凍結の意見書に反対し、「福祉の党」の看板を投げ捨てました。国民の批判を受けることは明らかです。

 党議員団は、ポンポン山裁判の大阪高裁の画期的勝利判決を受け、改めて議会の役割が問われているとして、「ポンポン山元ゴルフ場予定地買収等に関する調査特別委員会」の設置を求めましたが、自民・公明・民主の反対で、否決されました。議会の役割が強調されているにもかかわらず、またもや真相究明に背を向けた与党会派の態度は厳しく批判されなければなりません。また、「京都市同和対策事業補助金の交付に係わる調査特別委員会」の設置を求めてたたかいました。

一、党議員団は、予算審議を通じて、予算案の問題点1. 深刻な財政危機を口実に、財政不足を生んだ真の要因にメスを入れず市民と市職員に痛みと我慢を押しつけるものになっている2. 福祉・教育最重点、使用料・手数料の値上げは見送るといいながら、介護保険料などの大幅な値上げが提案されている3. 中小企業・伝統産業対策は、過去最悪の失業・倒産の事態に応えるものではなく、借り換え融資や、独自の雇用拡大が一部盛り込まれたものの本格的な対策がみられない4. 最大の無駄使いであり、計画の破綻が明らかな市内高速道路建設には、出資金だけで十八億円も計上し、PFI手法や呼び込み型の新たな開発計画も盛りこまれている5. 同和補助金不正事件や公共事業をめぐる贈収賄で逮捕者や自殺者まで生んだ昨年の教訓がどう生かされたか、予算上は明らかにされていない)を明らかにしました。論戦を通じて、指摘の正しさが立証されました。そのうえで、党議員団は、1. 大型開発、大型公共事業の徹底した見直しと思い切った凍結2. 公共事業の内容を生活密着型に転換する3. 暮らしと福祉を応援する財政出動で京都経済を元気にする4. 市職員の合意と納得による効率的な行財政運営5. 一切のムダと浪費へメスをいれる内容の予算組み替え案を提案しましたが、その実行を引き続き求めていくものです。

一、今予算には、市民のねばり強い運動と日本共産党の議会論戦が結んで、乳幼児医療費助成制度の入院での就学前までの拡充、三十五人学級の実施、あんしん借換融資制度など貴重な成果が盛り込まれました。自民党や公明党は、選挙を意識した「実績横取り」演説を展開しましたが、これは、請願の否決、審議未了などの妨害をはねのけての成果であり、事実にもとづいた徹底した反論をしました。

一、いよいよ、いっせい地方選挙に突入します。今議会で明らかになったように、自民・公明は、民医連中央病院問題を利用した反共攻撃を執拗に行うことは確実です。議員団が行った的確な反論を生かしてたたかいます。

 わが党は、市民犠牲の「逆立ち政治」を許さず、「市民リストラ」ストップ、福祉・教育・暮らしを優先する「自治体らしい自治体」の実現のために、予定候補二五名全員勝利で自民党に勝ち抜き第一党をめざし奮闘する決意です。

 採択された意見書・決議