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見解・声明

02年12月17日(火)

[抗議]自由民主党市議団に厳重抗議、謝罪を求める 議会運営

自由民主党京都市会議員団御中

  

 貴議員団は、11月30日発行の「自由民主党京都市会議員団ニュースNo. 2(以下「自民党ニュース」と記す)で、民医連中央病院問題で、不当に事実を捻じ曲げ、日本共産党ならびに日本共産党京都市会議員団を誹謗・中傷しているので、厳重に抗議し、謝罪を求めるとともに、この「自民党ニュース」の配布を直ちに中止することを申し入れる。

 その理由の第一は、9月議会の決議に関し、わが党議員団への不当な誹謗・中傷がおこなわれていることである。民医連中央病院の検査技師による検査虚偽報告事件は、医療技術者としてあってはならない行為であり、断じて許されないことである。さらに、中央病院は、親切でよりよい医療を行い、力を合わせて「命と健康を守る」ために結成された病院であり、今度の行為はその病院の方針に反し、住民や患者の信頼を根本からくつがえす行為である。

 したがって、日本共産党は、開催中の9月議会で、この問題の原因解明をはじめ京都市の適切な指導を求める決議案を提案した。ところが、自民党などオール与党は、住民や、民医連が行った国保料値下げ等の請願を「濫用」と否定し、あわせて、請願の紹介をおこなう日本共産党を攻撃した内容の決議案を提案した。わが党が、請願権を否定した上に事実を捻じ曲げ、公党を誹謗・中傷することは、民主主義擁護の立場からも許されないとその撤回をせまったのは当然である。

 また「自民党ニュース」では、「(共産党は)議会の進行を大幅に遅らせた」といっているが、請願権否定の党利党略の決議案をもちこみ、数を頼んで決議案を強行、議会制民主主義を傷つけた自民党などにその責任があることは明らかである。「自民党ニュース」では、この事実をまったく記載せず、わが党議員団を誹謗するものとなっている。

 第二に、市民や労働者の政治活動の自由を攻撃していることである。民医連の病院や診療所は、親切でよい医療をめざし、国民の医療を受ける権利を守る活動に取り組んできている。医療改悪反対、国民健康保険料の値下げを求める運動などに日本共産党も共同して取り組んできた。日本共産党がこうした一致する要求実現のためにがんばるのは当然のことである。また、これらの病院の職員の有志のみなさんが日本共産党の後援会に加入し、自民・公明連合の悪政を転換させるため、日本共産党を応援することは憲法に保障された自由な政治活動である。なお、日本共産党は、労働組合や医療団体など、思想信条の自由が保障されなければならない団体が、その構成員に「ぐるみ」で政党・議員の支持を押しつけることは、憲法違反としてきっぱり反対していることは周知のとおりである。

 「自民党ニュース」は、市民や労働者の政治活動の自由に露骨な攻撃を加えており、許すことのできないものである。

 第三に、自らの悪政をおおいかくすために、反共攻撃を行っていることである。

 自民党は公明党とともに、高齢者の窓口負担の大幅引き上げ、サラリーマンの医療費3割負担を含む医療改悪を強行している。今、医師会・歯科医師会・薬剤師会・看護協会の4団体からも国民負担増実施の凍結を求める声があがっている。国民の医療を受ける権利を奪い、いのちと健康をおびやかす改悪を行った責任は重大である。負担増で国民に痛みを押しつける一方、事実をねじ曲げ、党利党略で医療に対する市民の不安をあおる行為は、政党としてきわめて無責任な対応である。

 わが党議員団は、自民・公明の悪政をやめさせるために、住民のみなさんとともに奮闘してきた。自ら悪政をおおいかくすために、事実をねじ曲げ、日本共産党を中傷・誹謗する反共攻撃をおこなう行為は、まったく卑劣な行為である。