先ほど、日本共産党議員団は議第19号水道事業特別会計及び議第61号水道料金値上げ関連議案につきまして、値上げを回避する手立てを取るためにもっと時間をかけて審議を続けようと動議を提出致しましたが、残念ながら賛同を得られませんでしたので、私は我が党を代表して水道料金値上げ条例に反対する態度を表明し、その趣旨を申し述べます。
反対する第一の理由は、料金値上げを回避する手立てが全く取られていないことです。
水道老朽管対策に多額の費用がかかることは明白であるにも拘らず、国への要望活動がされていなかったことが明らかになり、京都市の責任が果たされていませんでした。
しかも大都市に不利な国補助制度について、長期にわたって改善もされていません。
今回の値上げの理由として水道老朽管の更新の費用を資産維持費として半分を市民負担にすることですが、上下水道局資料でも広島市が検討しているというだけで全国的にも例がなく、悪しき前例を作ることになることは明らかです。結局、京都市が先鞭をつける形での値上げはありませんか。古くなった水道管の更新をすることは当然であり、計画的に進められなくてはなりません。これまでは京都市の繰入や上下水道局事業の中でまかなわれてきたのです。京都市の老朽管更新がこれほど問題となり、しかも大震災などによってライフラインの整備が喫緊の課題となっているのに、国に対する補助制度改善の努力がされず、新年度に交付される「地域の元気交付金」が公営企業にも適用されることが明らかになっているのに検討もしないのはまったく納得できません。制度改善の必死の努力をされずに、料金値上げを押し付けるのは、市民にとって納得いかないのは当然であります
第二は、切実な市民生活や京都経済の実態を省みないことです。
「いのちの水」である水道はほとんどの市民の皆さんが利用されるものであり、料金の値上げは生活を直撃し零細な京都経済に打撃を与えることになります。アップ率は上下水道で3・7%ですが、年間の負担は18億6千万円、4年半で81億円の値上げとなるものであり影響は重大です。水道料金を負担する市民生活の事態はどうなっているのか。委員会でも述べましたが、この15年間で働くみなさんの賃金は70万円以上も減りました。年金が削られて、京都府内で受け取る年金は500億円も減らされているのです。非正規雇用が4割にもなり、京都経済はデフレ不況により大変厳しい状況です。こうした生活実態を見れば、料金値上げなど到底認められるものではないことは明らかであります。
第三は、水道会計は5年連続の黒字、新年度予算も黒字ですから6年連続の黒字であり、下水道会計も2年連続の黒字であります。資金逼迫の状況にあるわけでもないのに値上げを押し付けることは問題です。2007年の包括外部監査においても、水道の黒字基調に対して「値下げも視野に入れた将来的な水道料金の見直しの検討すべき」との改善を求めることを指摘されたばかりではありませんか。
第四は、料金値上げにあたっての市民への説明もまともに行わず、公聴会の開催も拒否をして、1枚の回覧をまわすだけで説明をしたかのような態度は問答無用の市民不在の市政です。1篇の文書で公共料金の値上げがどんどん行われるのは許されません。焼却灰溶融施設をやめれば値上げは回避出来るではありませんか。
以上反対する理由を申し述べました。10月からの水道料金値上げ案は直ちに撤回し、まだ実施までの期間はありますから、値上げ回避のあらゆる検討をされるよう強く求めまして反対討論といたします。
反対する第一の理由は、料金値上げを回避する手立てが全く取られていないことです。
水道老朽管対策に多額の費用がかかることは明白であるにも拘らず、国への要望活動がされていなかったことが明らかになり、京都市の責任が果たされていませんでした。
しかも大都市に不利な国補助制度について、長期にわたって改善もされていません。
今回の値上げの理由として水道老朽管の更新の費用を資産維持費として半分を市民負担にすることですが、上下水道局資料でも広島市が検討しているというだけで全国的にも例がなく、悪しき前例を作ることになることは明らかです。結局、京都市が先鞭をつける形での値上げはありませんか。古くなった水道管の更新をすることは当然であり、計画的に進められなくてはなりません。これまでは京都市の繰入や上下水道局事業の中でまかなわれてきたのです。京都市の老朽管更新がこれほど問題となり、しかも大震災などによってライフラインの整備が喫緊の課題となっているのに、国に対する補助制度改善の努力がされず、新年度に交付される「地域の元気交付金」が公営企業にも適用されることが明らかになっているのに検討もしないのはまったく納得できません。制度改善の必死の努力をされずに、料金値上げを押し付けるのは、市民にとって納得いかないのは当然であります
第二は、切実な市民生活や京都経済の実態を省みないことです。
「いのちの水」である水道はほとんどの市民の皆さんが利用されるものであり、料金の値上げは生活を直撃し零細な京都経済に打撃を与えることになります。アップ率は上下水道で3・7%ですが、年間の負担は18億6千万円、4年半で81億円の値上げとなるものであり影響は重大です。水道料金を負担する市民生活の事態はどうなっているのか。委員会でも述べましたが、この15年間で働くみなさんの賃金は70万円以上も減りました。年金が削られて、京都府内で受け取る年金は500億円も減らされているのです。非正規雇用が4割にもなり、京都経済はデフレ不況により大変厳しい状況です。こうした生活実態を見れば、料金値上げなど到底認められるものではないことは明らかであります。
第三は、水道会計は5年連続の黒字、新年度予算も黒字ですから6年連続の黒字であり、下水道会計も2年連続の黒字であります。資金逼迫の状況にあるわけでもないのに値上げを押し付けることは問題です。2007年の包括外部監査においても、水道の黒字基調に対して「値下げも視野に入れた将来的な水道料金の見直しの検討すべき」との改善を求めることを指摘されたばかりではありませんか。
第四は、料金値上げにあたっての市民への説明もまともに行わず、公聴会の開催も拒否をして、1枚の回覧をまわすだけで説明をしたかのような態度は問答無用の市民不在の市政です。1篇の文書で公共料金の値上げがどんどん行われるのは許されません。焼却灰溶融施設をやめれば値上げは回避出来るではありませんか。
以上反対する理由を申し述べました。10月からの水道料金値上げ案は直ちに撤回し、まだ実施までの期間はありますから、値上げ回避のあらゆる検討をされるよう強く求めまして反対討論といたします。