患者、自治体の負担増まねく医療保険制度の「改革」に反対を
玉本議員は、厚生労働省が発表した医療制度改革の試案は大幅な患者負担の引き上げであり、医療費の抑制にならないどころか逆に重症化をまねき、国民の命と健康を危険にさらすものと厳しく批判。医療機関へのかかりやすさこそ、求められる改革であると述べました。
その上で保険財政逼迫の根源的理由は、国庫負担の割合を大幅に減らしてきたことにあると指摘。そのため老人医療費を支える各保険財政からの拠出金が膨らみ、健康保険財政の赤字の大きな要因になっていることを明らかにしました。また改革案では、国民健康保険をはじめ、各保険財政の悪化は免れず、さらなる保険財政の逼迫は避けられないと指摘しました。
玉本議員は、改革すべきは、世界一高い薬価の見直しであり、自治体および、被保険者の負担増ではなく、国庫負担を計画的に元にもどし、薬価の見直しなどの改革に取り組むことが必要と述べました。玉本議員は、与党の医療保険制度改革に関する意見書について、今回の改革の中心点である患者負担増を事実上容認し、問題を国民健康保険財政にすり替えるもので、まったく不十分であることを批判しました。
意見書案は与党会派の反対で採択されませんでした。
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