環境破壊をすすめる市内高速道路計画
112 号線ランプ新設工事はとりやめを
佐藤和夫議員は「京都市高速道路 2 号線(油小路線)ランプ新設工事契約の締結」について反対討論を行いました。
佐藤議員は今回の工事契約の内容が、伏見南、北行き・南行き 2 ヶ所の伏見北及び久世橋の 4 ヶ所のランプを、六年間に合わせて 58 億 5400 万円を京都市が負担して建設するものであり、「1
キロ当たり 1 ヶ所のランプで、私鉄の駅区間なみ」の計画であることを明らかにしました。
そのうえで佐藤議員は、①この計画を「副都心としての南部開発」の起爆剤にしようとするなら、ゼネコン向けの公共事業の呼び水そのものであること、②採算見通しが厳しいこと、③ランプ工事の本年度分
7 億円あまりを含め高速道路関連予算には 39 億円を計上しながら、道路及び橋梁などの生活道路改善のための予算を 40 %、16 億円も削減していること、④交通渋滞解消のための公共交通優先政策に逆行し、いっそうの環境破壊が懸念されていることから今回のランプ建設をとりやめるよう強く求めました。
佐藤議員は、最後に「(高速道路建設をすすめるのではなく)『歴史都市・世界文化遺産都市・京都』の歴史景観を守ることが最大の観光振興策であること」を指摘して討論を結びました。
議案は、与党会派の賛成多数で可決されました。
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