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市会報告

せのお直樹 議員

10年10月28日(木)

「空き缶持ち去り禁止条例」に対する修正案の提案説明 10年9月定例市会 閉会本会議討論

 

 日本共産党議員団は、提案されております議第92号に関して、缶、ガラスびん及びペットボトル並びに大型ごみの持ち去り禁止の内容を削除する修正案を提案しておりますので、議員団を代表して提案説明を行います。

 今回提案されております条例の改正案は、第一に事業用大規模建築物建築主への事業系廃棄物の減量に関する計画の作成及び提出の義務付け、第二に特定食品関連事業者への事業系廃棄物の減量に関する計画の作成及び提出の義務付け、第三に缶、ガラスびん及びペットボトル並びに大型ごみの持ち去りの禁止、を定めようとするものです。

 第一と第二の点については、京都市全体のごみを減らすために懸案となっていた事業系ごみの排出抑制をすすめるためのものであり、今日までも、関係する審議会や議会でも議論されてきた経過があり、必要な改正です。条例化や様々な計画をつくるにあたっては、十分な調査を行い、関係者の意見も聞きながら、具体的な影響が出る場合には不利益にならない措置も取りながら、施策をすすめるというのが行政としての当然のやり方であり、第一の第二の点については、議論の経過など、これにかなうものです。

 しかし、第三の、缶、ガラスびん及びペットボトルなどの持ち去り禁止については、大きな影響を受けるホームレスの方々への実態調査もその影響についての考察もまったくなされないままでの提案であり、議会でも調査が不十分であるとの意見が続出しました。急遽、保健福祉局と環境政策局が合同で、10月14日と15日に「ホームレスの方に対する聞取り調査」を行いましたが、条例提案をした後に調査するなどと言うのは、もってのほかです。条例提案をする前提がまったく整っていなかったことは明らかです。

 関係者から大きな反対の声が上がるのは当然です。死活に関わる問題ですから。都市雑業の創出を行うといった答弁もありましたが、そういった具体的な手立てを打つこともなく、その効果についての立証もないままでの提案は絶対に認められません。

 よって、日本共産党市会議員団は、第三の、缶、ガラスびん及びペットボトル並びに大型ごみの持ち去りの禁止の内容について削除する修正提案をするものです。

 以上で、修正案の提案説明を終わります。