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市会報告

せのお直樹 議員

06年5月18日(木)

「家庭ごみ有料化反対」の請願は、採択すべき 06年5月定例市会 本会議討論

 日本共産党市会議員団は請願第846号ないし第1511号、「家庭ごみ『有料指定袋制』導入反対」の請願666件について、不採択に反対し採択すべしとの態度を表明しておりますので、私が代表して討論いたします。

 本請願は、「市民意見、意見交換会のいずれも有料化に『否定的意見』が『肯定的意見』を上まわっており、市民の意見に従えば有料化提案はできないはずである」として、家庭ごみ「有料指定袋」導入の提案を撤回すること、ごみの分別リサイクルの拡大でごみの減量化を進めること、市民との徹底した意見交換を行うこと、の三点を求めているものです。

 二月市会をはじめとする審議で明らかになったことは、当初全学区対象に行われるとされていた意見交換会も結局は全市民を対象としたものになっておらず「有料化ありき」のアリバイづくりに過ぎなかったこと、意見集約の内容までも恣意的にゆがめられていたこと、そして、他都市の例を見ても、ごみ減量をすすめるためには分別やリサイクルを徹底し、市民を信頼して充分な話し合いをすすめることこそ必要であるということでした。有料化そのものによるごみ減量の効果については、最後までまともな説明はありませんでした。つまり、有料化でごみは減らないことがはっきりしたということです。

 自民、公明、民主と無所属議員の賛成多数で有料化が議決されましたが、その後、私どものところには市民から多くの厳しい批判の声が届いています。「意見交換会に参加したが出された意見はほとんど反対だった。それでも決まるとはいったい何のために行ったのか」「生活が苦しいので有料化は困ると書いた。50円を45円に下げたから許されるというのか」「高齢者の紙おむつの件はどうなったのか」「街路樹の落ち葉拾いをしているがそのごみの袋まで個人の負担なのか」。長年市政協力員をして市政推進に尽くしてきたある男性は、「委嘱状を破り捨てた」と怒りをあらわにしておられました。

 市民は全く納得していません。有料化の議決後、本請願がいかに多くの市民の声を反映するものであるか、よりいっそう明らかになってきています。10月実施を強行すれば市政に対する不信をいっそう広げ、大きな混乱を招くことになります。本請願を不採択にすることは断じて許せません。採択を主張し、討論といたします。 (票決の結果、自民党、公明党、民主都・みらい、無所属は、多数で請願を不採択としました)