【声明】京都市による「空にかける階段'88-Ⅱ」の切断撤去に断固抗議する - 見解・声明

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           日本共産党京都市会議員団
                        団長  山中 渡

一、8月8日、9日の二日間にわたって、京都市は市美術館に設置されている富樫実氏作成のモニュメント「空にかける階段'88-Ⅱ」(以下、本作品)を切断撤去するという暴挙を行いました。これは、収蔵品を守るという責任を放棄し、自らの手で破壊するものであり、美術館の歴史に重大な汚点を残すものです。
 本作品に関しては、美術館と作家グループが作品の保存の在り方に関して話し合いをしている最中でした。前日の話し合いにおいても作者は「切断は受け入れられない」と切断を拒否していたにも関わらず一方的に工事を強行し、本作品を破壊したことに強く抗議するものです。

一、そもそも京都市は、市美術館の収蔵品である本作品を「5つに切断撤去する」ことを提案し、作家をはじめ関係者や議会からの強い反対を受け撤回しました。その後、美術館は作家との間で「作品の再展示については、可能な限り現状を維持することを原則とする」とし、三項目(①一旦取り出して現在地で再展示する、②再展示は再オープンを目標とする、③再展示の方法はすり鉢状の形状を基本として考える)の確認書を交わしました。その上で、確認内容は「美術館と作家で再展示について協議することを確認し、今後この内容から検討を進める」としていました。 

一、重大なことは、確認書で合意し、作家・関係者と協議を重ねていたにもかかわらず美術館が一方的に工事を強行し、しかも「切断せずに一旦取り出す」とする確認書の合意を反故にして、「工法の変更は了承されなかったが、工事を了承してもらった」と根元からの切断を強行したことです。作家と作品に対する重大な冒涜であり、作家と関係者から抗議の声が寄せられたのは当然です。

一、今回の問題は美術館だけの問題ではありません。芸術文化行政に対する市長の見識と政治責任が問われています。にもかかわらず、今日に至るも市長から一言も説明がなく、無責任のそしりは免れないことを強く指摘するものです。 

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